台湾旅行といえば夜市。中でも特におすすめなのが、台北の士林区(シーリン)にある士林夜市。ここは市内で最も規模が大きく知名度の高い夜市で、台湾のおいしい屋台グルメからユニークな雑貨まで、ありとあらゆるものが売られています。その種類の豊富さ、敷地の広さ、歴史、そして夜遊びスポットとしての人気度と、士林夜市の魅力は何から何まで台北ナンバーワン。台北観光では絶対にはずせない魅惑スポットです。
士林夜市について
ものすごい種類の食べ物や商品の露天がひしめき合う士林夜市。その路地はまるで迷路のようです。この活気溢れる市場は、グルメやショッピングはもちろんのこと、ちょっとブラブラするだけでも存分に見応えあり。士林夜市には観光客だけでなく、大勢の地元住民も毎週の買い出しにやって来ます。掘り出し物を見つけたら、躊躇しないでどんどん値切り交渉!ただし、ものすごく広いエリアなので、歩きやすい靴を履いて臨みましょう。さあ、台湾の絶品屋台ぐるめに激安の洋服やアクセサリー。お目当ての品を求めて迷路のような士林夜市を気の向くままに歩き回りましょう。
夜市の歴史
現在士林夜市がある場所は、もともとは基隆河の船着場でした。士林区(シーリン)近郊で収穫された農産物はこの船着場で売買され、その他の港町へ船で運ばれました。1909年の開業当時は昼間の市場でしたが、1913年に正式に夜市となりました。それからおよそ1世紀。士林夜市は台北市内で最大規模、かつ最も有名な夜市へと急成長を遂げます。市場は開業以来ずっと同じ場所で営業を続けていましたが、2002年に老朽化した建物の改修が始まると、屋台を臨時の場所へ移転させました。そして2012年、ついに新しい士林夜市が誕生しました。
夜市の概要
士林夜市を大きく分けると、リニューアルされた市場の建物と、その周辺にできた露天と商業施設といった二つのエリアに分かれます。士林夜市の建物は地上1階・地下3階建て。そのうちの2フロアは駐車場、メインフロアではあらゆる種類の生鮮食品、衣料品、アクセサリー、お土産などが売られ、地下1階下は世界的にも有名なフードコートになっています。本格的な台湾料理やストリートフード屋台がこれだけ一堂に揃ったスポットは他にはありません。フロアに所狭しと並んだ500店舗以上の屋台からお好きなものを選んでトライ!そしてお腹がいっぱいになったら、腹ごなしに慈諴宮や陽明戲院の周辺にある露天を覗いてみましょう。ここでは衣料品やヘアアクセサリー、電化製品、帽子、靴、アクセサリーなどがお手頃な価格で売られています。
士林夜市に行く前に
毎日夜遅くまで営業している士林夜市へは、市内各地から簡単にアクセスできます。もしも次回の台湾旅行でこの市場に行こうと考えているのなら、まずは基本情報をチェック。
アクセス方法
士林夜市の公式住所は111台北市士林區基河路101號。
市場は大東路、大南路、文林路、基河路周辺のエリア一帯に広がっています。
士林夜市までは台北メトロで簡単にアクセスできるため、観光客の数はここ数年で大幅に増加しました。士林夜市は淡水信義線のメトロ 剣潭駅の1番出口から徒歩ですぐです。
営業時間
士林夜市の多くの屋台は午後4時〜5時頃から営業しています。客足が遠のき始めるのは深夜0時頃、そして午前1時までにはほとんどの屋台が店を閉めます。
士林夜市にやってくる人の一番のお目当てはやっぱり夕食やデザート。そのため、夜市はは午後7時~8時頃に最も混み合います。とは言っても、屋台はもっと遅くまで営業しているのでご安心を。初めてここを訪れた人は、予想以上の広さに圧倒されてしまうかも知れません。時間と体力に余裕を持って出かけましょう。ここにしかない人気メニューにトライしたければ、早めに到着しておくことをおすすめします。
士林夜市のおすすめフードはこれ!
台北は世界有数のB級グルメの宝庫。そんな台北の中でも特におすすめなのが士林夜市なのです。ただし、ここに初めてやって来た人はその品数の多さに戸惑ってしまうかも。そこで今回は、士林夜市の絶対おすすめフード&ドリンクを紹介。これさえ読めば、もう迷いません!
士林夜市に来たら絶対に食べたい!おすすめフード
• 豬肉紙(ポークペーパー):究極のスナックフード「豬肉紙」とは?豚肉をパリッと焼き上げて味付けをしたおつまみ。紙のように薄くて長方形にカットされています。豬肉紙の風味と食感の絶妙なバランスにやみつきになること間違いなし。簡単につまめるので、あっという間に完食しちゃうかも。
• 鶏排(フライドチキン):いまやアジア各国のナイトマーケットで人気沸騰のフライドチキンですが、実は台湾が本場。チキンカツを丸ごとしっかりと揚げてからスパイスで味付け。テイクアウト用にそのままビニール袋に入れてくれます。黄金色に上がったチキンは外がサクサク、中身は柔らかくてジューシー。
• 地瓜球(サツマイモボール):台湾の名物スナック。二度揚げしたサツマイモボールにお好みでプラムパウダー(梅粉)をふりかければ美味しささらにUP。外はサクッと、中はフワウフワ。手軽に食べられるサツマイモボールは、あなたのお気に入りの一品になること請け合いです。
• 蚵仔煎(牡蠣オムレツ):蚵仔煎は台湾の夜市の定番グルメ。材料は卵、野菜、そして小ぶりの牡蠣。片栗粉を加えてふんわりと焼き上げられたオムレツを、風味の効いたソースと一緒にどうぞ。
• 大腸包小腸(もち米ホットドッグ):直訳すると「小ソーセージの大ソーセージ包み」。甘辛いポークソーセージを包んでいるのは、ソテーしたキノコとラードで味付けされてほんのり甘みの効いた「もち米バンズ」。炭火で焼き上げられたホットドッグにガーリックソースをかけていただきます。
• 臭豆腐(チョウドウフ):その名前からもお察しの通り、臭豆腐は初めて口にするにはかなりの勇気がいるかも知れません。豆腐を発酵させた臭豆腐。揚げたり茹でたりしてからチリソースなどをかけて食べます。かなり強烈な匂いを放つ臭豆腐ですが、一度食べるとそのクセのある味にやみつきになる人も。台湾人のソウルフード、臭豆腐。この機会にあなたもぜひトライ?!
• 珍珠奶茶(タピオカミルクティー):脂っこくて塩辛い屋台グルメを食べ歩いた後は、台北名物のタピオカミルクティーでお口直し。甘くて美味しいアイスミルクティーに、歯ごたえのあるゼリーやタピオカが入っています。本場の味をぜひどうぞ。
• 檸檬愛玉冰(愛玉入りレモンジュース):もうひとつのおすすめドリンクといえば愛玉冰。ひんやりと冷たくて程よい甘さのジュースはのどごし爽やか。イチジク属の果物の種から作られる愛玉ゼリーとレモンシロップやハチミツの甘みは相性抜群です。
• 魚蛋(フィッシュボール):フィッシュボールがお好きなら、ここの揚げたてをぜひ一度お試しください。串に刺さったアツアツのフィッシュボールは、プリプリして塩気が効いていて、小腹が空いた時にぴったり!
• 炸鮮奶(ミルクボール):一見するとフィッシュボールのようでもありますが、串に刺されたボールの正体はなんと牛乳。バターを使ってサクッと揚げられたボール。お口に入れると濃厚なミルクの風味がとろけるように広がります。そんな対照的な食感とほんのりと甘い優しい味わいのミルクボール。ぜひお試しください。
• 火焰骰子牛(サイコロステーキ):目の前で切り分けられるアツアツのステーキは、柔らかくてジューシー。照り焼きソース、コショウ、チリパウダーなどなど、お好きなスパイスをチョイスできます。
•胡椒餅(肉まん):そろそろお腹いっぱいになってきた?いえいえ、この絶品の胡椒餅を食べずして帰ることはできません。ネギ、胡椒、そしてマリネした豚のひき肉を生地で包み、最後に胡麻をふってから窯の中で外がカリカリになるまで焼き上げた、台湾風肉まんです。
士林夜市付近の観光スポット
士林夜市のある台北北部の士林区(シーリン)は、賑やかな都心部と緑豊かな田園地帯の間というユニークなエリアです。夜市が開く前に、周辺の見どころを観光しておくのもいいですね。博物館や美術館、公園、エンターテイメントスポットなどが揃った士林区(シーリン)で、台北の文化に触れてみましょう。
士林区(シーリン)と周辺エリアのおすすめスポット
• 国立故宮博物院
• 陽明山国立公園
• 台北市立児童新楽園
• 芝山岩隘門
• 士林官邸
• 士林神農宮
• 芝山巖惠濟宮
• 中影文化城